花を置いて

 

いつか此処に戻れるように
花を置いて行くよ
勿忘草みたいな花言葉があるのか
一つも知らないけど置いて行くよ

その辺の道端に咲いてそうな花だけど
僕ってそんなもんだし、丁度良いでしょう
たくさん背負ってきてようやく休める
きっと間違いだろうな
まぁそれでいいかな

大切にしていた宝物は
ただのガラクタだったみたいだ
今まで目を背け続けたから
つけが回っただけなのかな
苦しみが人を強くするなら
まだまだ苦しみ足りないらしい
ガラクタすら奪われるだなんて、僕にはそれしかないのに

同情誘って挙句
突き放して涙を誘えば
うなだれて歩く帰り道も
少しは輝いて見えるかな
鈍く光ってる天使の誘い
優しく囁く悪魔の声
二人とも静かにしてね
ちょっとうるさいから

悲しみで人が強くなるなら
まだまだ悲しみ足りないらしい
このままだらだらと続く日々が
僕を殺してしまうくらいなら

どうにかここまで歩いてきたが
そろそろ見切りをつけるみたいだ
絶望は世界を輝かせて
僕が進むのを止めようとする
足掻いて誰かを傷つけるより
消えてしまった方が良いらしい
別れを言うべき相手さえも、わからないけど

さようなら