自我自損

 

明けたはずの夜は
暗い暗い
上ったはずの太陽は
怖い怖い
怯え飽きたのならば
狭い狭い
箱の中一人でもがいてみなよ

口説いてみろよ
そのお硬い言葉で
この思い込みこそ
身の程知らずだ

開けたはずの窓は
硬い硬い
壊れない錠前で
怖い怖い
怯え飽きたのならば
狭い狭い
箱の中一人でもがいてみなよ

たかが僕ではどうにもできない
誰かがかわりにどうにかするだろ
借りたものすらなくしてしまって
どれが僕だかわからずもがいた

こじ開けてみなよ
その錆びた両腕で
こじ開けたところで
無意味だと言うのにさ
この窓を開けても
どこも行けないんだろ
この場所でも
何もできないんだろ

叫び声をあげなよ
本当に辛いのなら
創り出したそれを
ズタズタに切り捨て
全てを放棄しろ
敵は己だけだろ
どうせできないんだろ
僕もその一人だが