捧ぐ火

 

このままで生きてきたのは
そういったふうに出来てるから
神様から貰ったものは
全てか零か

守るべきもの
打ち捨てるもの
二者択一なら捨ててほしい
期待背負って歩けるほど
強い両足は無い

いっそ貴方が
その筆一つで、僕の全てを奪ってくだされば
出来損ないのこの心を
いっそ砕いて、消し去ってくださればいいのに

いつか近くで泣いていた
誰かの無垢な呪いが
今も少しずつ蝕んで
罪を償わせてくれている
いつかつけられた傷痕や
吐き捨て、つけられた唾とか
背中に感じる嘲笑が
僕の価値を教えてくれる

きっと貴方は
何もかもを乗り越えてから、死ねというのでしょう
与えてもいつか全て
どうせ奪っていくと言うのなら
出来損ないのこの心を
今燃やして、その火を見せてやる