悲観者の歩み

気づけば独りでここに立ち尽くして

戦ったと言えるような傷跡を探している

逃げ惑う僕らが正義となれるのは

「これが自分の意思だ」と嘯いているときだけさ

 

走りぬいた先も苦しみぬいた果ても

満たされないとわかっていたけど

選び抜いたわけでも勝ち得たわけでもなく

選択肢なんて無かっただけだ

 

自分自身への卑下など何にもならないと

誰よりも知ってる

誰よりも刻んでいるけど

 

誰かが称えても「それでいい」と言っても

僕はきっと死にたくなるだろう

躓いたことも笑われたことも

今となっちゃどうだっていいのに

いつでも怯えて逃げ出したいけど

震えてたってまだ歩けるだろう

呻きを頭に響かせて歩く

これがきっと僕の歩みだ