強さを想う

 

冷えたやつだって言われてもね
全部燃やしてしまったからね
このままいさせてくれないか
きっとこれが楽だから

死んだような目をしてるって言われてもね
精一杯生きた証だ

 

もう乾いてしまったこの目から
珍しく流れた嬉し涙も
明日になれば忘れるけど
心の中にまだいくらかの
弱さと熱が残っていたのかな

 

きっとこれで正しいとすり込んで
もう動かないように縛り付けたはずなのに

 

勇気をもらったあの言葉も
今はもう思い出せないけど
心の中でもがく何かが
僕を惑わすんだ
光の見えない日々を前に
心に凪が訪れても
その中にゆるりと吹く風が
まだあるのだと

 

その涙が弱さだとして
生きるためには要らないとして
受け入れるべきでないとしても
そのままでいてくれないか
痛みや苦しみを感じても
心や体が疲れ果てても
弱いまま生きるその姿を

強さなんだと
称えさせてくれ